井戸掘り事業報告(平成23年度)
日付 | 掘り深さ(m) | 地表下(m) | ボランティア数(名) |
7月18日 | 3.0 | 4.0 | 69 |
7月19日 | 2.5 | 6.5 | 48 |
7月20日 | 2.5 | 9.0 | 48 |
7月21日 | -1.5 | 7.5 |
37 |
2.1 | 9.6 | ||
7月22日 | 2.0 | 11.6 | 63 |
7月23日 | -2.0 | ||
2.4 |
12.0 |
24 |
|
計 | 11.0 |
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289 |
平成23年7月12日(火)
長四小学校の児童達が休み時間にドラム缶を埋める穴掘りに協力してくれました。
平成23年7月17日(日)
平成23年7月17日(財)長岡京市水資源対策基金より全額補助を受け、長岡第四小学校内に災害時に備えての"水”を確保するため、専門家の指導のもと手掘りで井戸を掘る事業をスタートしました。
前日までに長岡第四小学校の児童たちが下穴掘りをしてくれたところに、ドラム缶を埋めました。このドラム缶は、掘り穴の壁が崩れないように粘土水を溜めるための物です。
校区内の鞆岡工務店のご協力で丸太を持ち込んでいただき、櫓を組立てて頂きました。
やぐらとやぐらの中間に滑車を吊り下げ、掘り鉄管を滑車を介してロープを張り、皆さんがロープを引き掘り鉄管を上げ、ロープを緩めて掘り鉄管を地中に落して掘り進みます。ロープ引きは、概ね50回程度が限度です。
ボランティアの方々による竹ひごつくりの様子です。
竹ひごは、掘り鉄管が長さ4mですので、掘り進めば竹ひごでつなぎ、長さを確保して掘り進みます。
カンボジアにて井戸掘りを成功された専門家の齋之内清一さんによる、掘り場所の下穴掘り作業の様子です。
明日(18日)からの作業開始に向け、掘り作業の最終確認を行いました。
重さ約10kgの掘り鉄管を滑車に掛けたロープの端に5本のロープをつなぎ、5人の力を合わせて掘り鉄管を引き上げ、緩めて掘り鉄管を地中に落とし込み掘り進みます。
いよいよ明日から地域の皆さん一人ひとりの力によっての井戸掘り作業の開始です。
平成23年7月18日(日・祝)
台風6号の影響で雨の中、朝9時より着工式を行いました。
作業の無事と水の出ることを切願し、いよいよ手掘りによる井戸掘りの開始です。
齋之内清一さんの指導の下、手掘りを開始しました。
当日は地域のボランティア、地域コミュニティ協議会の幹事等約69名の方々による作業で掘り進めました。
当日は非常時の炊き出し訓練を参加女性の方々にお願いして、10kgのお米を40リットルの羽釜で炊き出し、おにぎりを作っていただきました。
今朝ほど世界一になったなでしこJAPANではないですが、女性陣の力も借りて手掘り作業を進めました。
皆さんの力の結集で、4mの鉄管を竹ひごでつなぎ掘り進めました結果6時間の作業で3m掘ることができました。
本日の掘り深さ3m
地表面下4mの地質です、専門家によると水がある可能性大との評価です。
平成23年7月19日(火)
台風6号の影響で雨の中での作業に約35名のボランティアの方々によって掘り作業を続けました。
途中で長四小学校の児童たちが見学と掘り作業の経験学習を行いました。
雨の中、7時間の作業で地表下6.5mまで掘り進みました。
午前中は堅い層(石)に当たり数ミリ単位の掘り作業となりましたが、午後には2m掘り進むことができました。
本日の掘り深さ2.5m
平成23年7月20日(水)
台風6号の影響で警報が発令されていて中断かと思いましたが作業開始15分前に解除となり、天候も我々の事業を応援してくれているのかと関係者の思いです。
微風の中、地域のボランティアの方々の協力で掘り作業を開始しました。午後には晴れ間も現れ、約48名の方々のおかげで2.5m掘り進み、地表下9mに達しました。
掘り作業を終え、掘り鉄管を引き上げようとしましたが途中で引っ掛かり引き上げる事が出来ませんでした。
掘り鉄管を引き上げた後、竹ひごが折れた時に掘り鉄管を引き上げる事が出来るように掘り鉄管に直接取り付けた安全ロープの結び目が大きく、小石に引っかかったようですり切れて安全ロープが切れる寸前でした。
明日からの作業がはかどる様に、安全ロープを掘り鉄管の直径よりはみださないように結び目を工夫し、テープで絞めました。
掘り鉄管の引き上げ時に引っかかった石です、掘り進みが停滞した時はこの石を砕いていたようです。2個は採取できましたが数個あるようです。
本日の掘り深さ2.5m(地表下9m)
平成23年7月21日(木)
前日(7/20)に掘り鉄管の引き上げ時に引っかかり40分間悪戦苦闘の末に引き上げる事が出来ました。
本日(7/21)朝一番より、掘り鉄管で掘った穴の壁面を均しながら、掘り鉄管を下げていきました。昨日の掘り深さは地表下9mであったのに、1.5m程掘り穴が埋まってしまっていました。
地域のボランティア等約37名の方々の協力を得て、掘り作業を進めました。当初は埋まってしまった穴を再度掘り進むのもままならぬ状態が続きました。
途中、下校中の高校生が応援に駆けつけてくれました結果60cm掘り下げる事が出来ました。
明日からの進捗が期待できる掘り音が響いていました。
本日の掘り深さ2.1m(地表下9・6m)
平成23年7月22日(金)
地域のボランティア等約63名の方々の協力を得て、掘り作業を進めました。途中、長岡第四小学校の先生方の協力と、バドミントン少年団の女子5人が大人の3倍の時間連続で掘り作業を進めてくれました。
本日の掘り深さ2m(地表下11.6m)
堀り鉄管を引き上げる時に昨日同様に引っ掛かり引きあげることが出来ませんでした。急遽、別の長さ4mの鉄管を準備し、竹ひごに通し、掘り鉄管を押し下げては掘り鉄管を上げる作業を2時間繰り返しやっとのことで掘り鉄管を引き上げることができました。引き上げ作業途中に小学生の少年が「頑張れと」応援をしてくれ励みになりました。
堀り鉄管の引き上げ作業時に、色々な備品を準備していただいた鎌田鉄工所の社長に厚く御礼申し上げます。
明日の土曜日、もう1日延長して掘り作業を進めることにしました。
平成23年7月23日(土)
地域のボランティア等31名の方々の協力を得て、掘り作業を進めました。
本日は、乙訓高校の野球部員10名の力強い協力を得て、昨日の掘り鉄管の引き揚げ作業時に削り取ったと思われる穴壁面の土で2m程埋まったのを掘り進めました。
本日の掘り深さ2.4m(地表下12m)
午後12時12分に目標としていた地表下12mに到達し、289名の皆さんの協力で掘り上げることができました。
万歳、万歳と参加者の声が響きわたりました。
ボランティア等のべ289名の方々に地域コミュニティ協議会三役一同より感謝申し上げます。
60φ塩ビパイプに地下水が入るスリットを6m分切り込みを入れました。
60φ-4mの塩ビパイプを3本掘り穴に入れました。
掘り穴と塩ビパイプの隙間にバラスを入れました。
平成23年7月24日(日)
塩ビパイプ内にエアーを送り込み、塩ビパイプのスリットを介して掘り穴壁面を清掃し、粘土をとる作業を行いました。結果パイプの底2m程に砂が溜まったようで、砂を排出するために、急遽、塩ビパイプに入る逆止弁付き鉄管を手配することになりました。
平成23年7月25日(月)
午前中に塩ビパイプの内に入る逆止弁付きの鉄管を手配し、午後より塩ビパイプ内の砂を排出しました。バケツに2杯ほどの砂が出ました。
電動ポンプを仮設置し、揚水試験を行い水の出る量を確かめました。
電動ポンプでの揚水試験での排水の様子です。1.5リットル/毎分の水量を確認しました。
手押しポンプを仮設置し、水をくみ上げるテストを行いました。かなりの力を必要としますわずかの水がくみ上がることが確認できました。
水をくみ上げる事が確認できましたので大成功ですが水量が少なく再検討。
地域ボランティアの皆さんと甲田工業の関係者の方に深く感謝申し上げます。
平成23年7月26日(火)
校区内の小倉工務店の協力により、ユンボにて井戸の周囲を整地して頂きました。
整地した後に2トン車2台分の廃コンクリートバラスを敷いて頂きました。
廃コンクリートバラスを敷き終えた状況です。後はポンプを据え付けるのを待つのみとなりました。
手押しポンプ設置後には洗い場を作る予定です。
平成23年7月30日(土)
ごみ除けを先端に取り付けた(左上写真)塩ビパイプに塩ビパイプをつなぎ、更に鉄管をつなぎこみ(右上写真)11mの長さの先に手押しポンプ(左下写真)を設置しました。
手押しポンプで水のくみ出しテスト(右下写真)を行いましたが、水をくみ上げる事が出来ませんでした。パイプの10~12mに水があることは確認できたのですが、水をくみ上げるほどの水量が無いようです。 エンジンポンプと電気ポンプの両方でも確認しましたが水をくみ上げる事が出来ませんでした。
プロジェクトの状況
8月22日(月)に臨時の幹事会を開催し、今後の方針を審議しました。
地域コミニュティ協議会の一つの目的は達成できたのでここで打ち切りにしてはどうかと4人の幹事から意見が出ましたが、他22人の幹事の方は京都府地域力再生プロジェクト支援を受けて機械掘りを実施してはと意見が出ました。
協議会としては、京都府地域力再生プロジェクト支援に申請を行うことにしましたが、事前説明会にて機械掘りは対象外との事。
今後は、機械掘りにて30~40m掘り進め、地下水が利用できるように頑張ります。
11/7(月)から機械掘り実施し、地下水があふれる出る
11月5日に井戸掘りの機械を搬入、7日より機械掘りを行いました。
地表下29mまで直径125mmの鋼管(地表下14m~23mの間はスリットの入った鋼管)が埋設されていて、地表下14m以下に地下水が溜まっています。
ポンプテストにて毎分40リットルの地下水が出続けました(水面の変化はありませんので、40リットル以上の地下水が沸いている事になります)。
地下水が出て、バンザイ、万歳、ばんざい!!!
今後は、地下水をくみ上げるポンプの仕様検討と費用を確保し、井戸水を有効利用出来るように頑張ります。
ジェットポンプの設置
12月7日にジェットポンプを据え付けました。
地表下20mの位置にジェット部を設置し、地表部にポンプ本体を設置しました。
緊急時はエンジン発電機に接続し、ジェットポンプを稼働し地下水をくみ上げます。ジェットポンプと発電機は花山地区在住のヤマキ商事㈱体表取締役社長の山木 紘様の寄贈によるものです。
ポンプの近くに池を造り、藤棚の周りに水路を設け、畑の横の池とを結ぶビオトープ構想があります。実施には予算の裏付け等時間を要する計画です。
完成式典開催
12月18日(日)、市長はじめ多くの来賓を迎え井戸完成式典を実施しました。
来賓18名、地域コミニュティ協議会の幹事他約30名参加のもと、地域コミニュティ協議会会長の「コミニュティづくりのシンボルとして、井戸が一役買ってほしい」の挨拶に始まり、市長,水資源対策基金理事長の挨拶、感謝状授与式、市長はじめ6名の方々によるポンプ電源入電式を行いました。
児童たちによる池つくり始まる
児童達が中休みや昼休みに池つくりに取り組んでいます。
藤棚の横から農園を経て、既存の池まで水路を作り、池と池を水路でつなぐ計画にそって、水路つくりにも取り組んでいます。
水路の途中経過状況
防水シートの設置
1月25日、掘った所に防水シート保護用の毛布を敷き、その上に防水シートを敷き、防水シートの上から砂をかぶせます。砂は、砂場より一輪車で、児童が運んでいます。
池つくりの進捗状況
校区内の森嶋造園より石を寄贈頂き、池に石を敷き詰めています。
地下水をくみ上げて、池が完成しました。既にある畑の横の池よりメダカを移しました。